今日はN4文法「ていく」を解説していきます。
正直、N4のレベルでは解説しきれなかったところをN3やN2の学習者に教えることってめちゃくちゃあると思うんで、
どのレベルの学習者でも使えるような幅広い内容でお送りしたいと思います✊🏻✊🏻✊🏻✊🏻
これ、結構たくさん用法があるので、大変ですが一緒に復習していきましょう😊
「ていく」は細かく分けると実は5つの用法に分かれています。
①移動時の様態
②遠ざかる移動
③継起
④継続
⑤消滅
うん。多い!!!!!!!!!😭😭😭😭😭😭
ということで、1つ1つ解説していきますね!
それでは早速はじめましょう!!
用法【①移動時の様態】
・どんな動作をしながら行くのか。どんな手段で行くのかを表す。
【接続】
Vテ形 +ていく
例文
・会社まで歩いていきます。
・自転車はゆっくりと下っていった。
・今日はタクシーに乗っていこう。
・頂上まで登っていきます。
・学校まで走っていった。
移動の方法について表す文法です!
なので、前に来る言葉は移動動詞がきますね。
走る・歩く・登る・下るなどなど。
用法【②遠ざかる移動】
・話し手から遠ざかることを表す。
【接続】
Vテ形 +ていく
例文
・彼は何も言わず、帰っていった。
・飛行機はどんどん離れていった。
・犬が散歩中に私から離れていってしまった。
これは「帰る」「離れる」など限られた言葉にしか続きません。
自分から遠ざかる場合にしか使えないので、言葉も限定されますね!
⑤の消滅の用法ととてもよく似ていますよね。
用法【③継起】
・ある行為をしてから、行くことを表す。「行く」ことが前提で使われる。
この文法を使うと、「行く」という行為よりも、その前のある行動の方に重点が置かれる!
【接続】
Vテ形 +ていく
例文
・よかったらうちでご飯食べていってください。
・カフェで休んでいこう。
・じゃあ私がそれ買っていきます。
・これ面白そうだから見ていこうよ。
・誰かピアノの演奏してるね。ちょっとこれ聴いていきませんか。
「てから行く」と意味は一緒ですね!
違いとしては、ていくは「行く」という行為よりも、その前のある行動の方に重点が置かれるところじゃないかなと思います!!
用法【④継続】
・ある時点から、行為がずっと続いたり、変化が進展し続けていることを表す。
【接続】
Vテ形 +ていく
例文
・私は日本語教師の仕事が好きなので、このまま続けていくつもりです。
・彼への想いが日に日に増していく。
・8月に入ってから、どんどん暑さが増していく。
・これからもいろんなことに挑戦していこうと思っています。
・日本の人口は減少していくだろうと言われている。
これは「変化」を表す文法だね!
なので変化を表す動詞と相性がいいです。
増える、減る、高まる、など。
この使い方もよく使われますね。他の用法とは少し違うので使い方に注意!
用法【⑤消滅】
・存在していたものが無くなったり、消えたりする時に使う表現。
【接続】
Vテ形 +ていく
例文
・この仕事はきついので、辞めていく人が大勢いる。
・思い出を忘れていってしまうのは悲しいことだ。
・雲がいつの間にか消えていってしまった。
・人は死んでいくものです。
・今月は多くの学生が卒業していった。
まとめ
・「ていく」は5つの用法がある。
・【①移動時の様態】どんな動作をしながら行くのか。どんな手段で行くのかを表す。
・【②遠ざかる移動】話し手から遠ざかることを表す。
・【③継起】ある行為をしてから、行くことを表す。
・【④継続】ある時点から、行為がずっと続いたり、変化が進展し続けていることを表す。
・【⑤消滅】存在していたものが無くなったり、消えたりする時に使う表現。
いかがでしたでしょうか?
本日は「ていく」を解説しました🥰🥰🥰
用法がたくさんあって大変ですが、学習者に合わせてどこまで教えるか調整してみてください!!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました❣️❣️
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